よくあるご質問にお答えします

—–入会・退会についての質問—–

質問1.

入会申し込みは誰でもできるのですか。

回答1.

京都府・大阪府・奈良県・滋賀県・兵庫県南東部在住でご家族の同意者が2名おられる方なら、どなたでも入会を申し込むことができます。但し、感染症 (B. C 型肝炎、梅毒、エイズ等)のキャリア(保菌者)の方はお断りしております 。

質問2.

家族の同意は必要ですか。

回答2.

はい。2名の同意者が必要です。献体登録にあたって同意を得ていただくご家族は、配偶者および親・子・兄弟姉妹等、 同居別居を問わず血のつながりのある人達を指します。
入会にあたりお子様等に同意者となっていただくのは、ご本人 の死後に責任を持ってご本人のご遺志を実行していただくためです。

質問3.

入会に際して家族の同意が必要なのはなぜでしょうか。

回答3.

献体を希望された方が亡くなられた場合、大学に通知される方または最終的にご遺体を大学に引き渡すかどうかを決めるのはご家族です。したがって、ご本人がどんなに強く献体を希望されても、ご家族のご賛同がなければ献体が実行されない場合があります。大学側 としては、ご家族の中に反対の方がある場合、ご遺体をお引き取りすることはできません。

質問4.

腎バンクに登録していても入会できますか。また、臓器提供意思表示カードを携帯していても構いませんか。

回答4.

併行登録は差し支えありませんが、死後(脳死を含む)、臓器を提供された方は献体できませんのでご承知おき下さい。死後どちらを選ぶかはご遺族の方に決めていただきますので、よく話し合っておいて下さい。
なお、献眼(角膜提供)をされても献体することは可能です。

質問5.

状況や心境が変わり、献体登録を取り消したい時はどうすればいいですか。

回答5.

献体の登録は本人の自由な意志によって決定されます。したがって退会も自由です。
退会の意志が決まったらできるだけ早く手続きをお願いいたします。

質問6.

エリア外へ転居したらどうなりますか。

回答6.

住所の変更はエリア内の病院に入院されているかどうかに関わらず、事務局にご連絡願います。

質問7.

会員が病気になったときに、医療上の特典はあるのでしょうか。

回答7.

「無条件、無報酬」という献体の趣旨から、大学としては会員に特別の扱いをする ことはありません。

 

—–ご献体の実行についての質問—–

質問8.

遺体はどんな時間でも引き取ってもらえるのですか。

回答8.

ご家族からご連絡をいただいた時にお引き取りの時間を相談させていただきます。平日(9時から17時)は、大学の職員がお迎えに上がり、事務手続きもさせていただきます。
平日の時間外·土日・祝日・連休・年末年始の場合は、委託の民間業者(京都公益社)
がお迎えに上がりますので同社 (TEL 075-221-1000) へ連絡して下さい。
(事務手続きは後日、大学にお越しいただくことになります)
なお、ご遺体をお引き取りするのは、お亡くなりになってから72時間までとさせていただきます。( 7 2 時間を越えられますとご遺体の防腐処置ができなくなり、解剖学実習に使用できなくなります)

質問9.

大学に遺体を引き渡す前に葬儀を行いたいのですが、その費用は出してもらえますか。

回答9.

ご葬儀をなさることは何ら差し支えありません。しかし、ご葬儀の費用を大学で負担することはありません。

質問10.

献体するときの費用はどうなりますか。

回答10.

大学が負担する費用は、ご遺体をお受けする場所から大学までの移送費、解剖学実習が終わってからの火葬の費用等、ご遺体をお預かりしてから火葬までの費用です。その他の葬儀に関する費用等は、ご遺族側のご負担となります。

質問11.

死亡したときの状態によって献体できなくなることがあると聞きましたが、どんな場合ですか。

回答11.

感染症(B. C 型肝炎、梅毒、エイズ等 )が陽性であった場合、交通事故死・墜落事
故死・溺死・焼死・自殺等、内臓破裂や血管損傷にいたる事故死の場合は、防腐処置ができないので献体はできません。死後、献眼以外の臓器提供をされた方も献体できません。
また病理解剖、法医解剖をされる方は、いずれも献体はできません 。

質問12.

アイバンクに角膜を提供(献眼)した場合、献体はできませんか 。

回答12.

献眼されても献体は可能です。

質問13.

遺骨が戻ってきてからお葬式をしたいと思っていますが 、遺骨が返還されるまでどのくらいの期間がかかるのですか 。

回答13.

ご遺体が腐敗しないように防腐処置等の解剖準備期間として 6 ヶ月ほど必要です。京大医学部では、解剖学実習は毎年4 月~ 7 月にかけて行われるため、その年の実習に間に合わない場合は翌年以降の実習まで保管されることになります。その他、ご遺体の数の状況によっても返還までの期間が変わってきます 。
長い間ご遺体をお預かりすることは心苦しいことですが、ご遺骨は、通常1年~3年後に文部科学大臣または医学部長の感謝状と一緒に返還されるとお考え下さい。

 

—–献体後についての質問—–

 

質問14.

献体後、解剖学実習が開始されるまでなら、遺体と対面できますか 。

回答14.

申し訳ありませんが、ご遠慮願っております。

質問15.

遺体はどのように保管されているのですか 。

回答15.

ご遺体をお預かりした直後に血管から防腐液を注入して内部から全身に防腐液を浸透させます。その後、白布で全身を覆い、ビニール製の納体袋でお納めして、一体ごとにステンレス製の保管庫に納めて、約5 ℃の保存室で保管しています。

質問16.

献体後の供養はどうされていますか。

回答16.

京大医学部の行事として 、慰霊祭が毎年1 0 月に京都市、金戒光明寺において実施されます。ご遺族の方々のほかに、京大白菊会会員、医学部・附属病院等の関係職員、医学部医学科・人間健康科学科の学生等、約5 5 0 名の参列のもと、献体された方々に感謝し、ご冥福をお祈りしております。

質問17.

返還される遺骨に他人の遺骨が混じることはありませんか。

回答17.

解剖学実習は初めから終わりまで同じご遺体を同じ学生が担当し、他のご遺体と 混ざることはありません。実習は指導教授および教員のもとで終始真剣に整然とされており、 学生たちは皆、感謝の念を込めて丁重にご遺体に接しています。
実習が終わったご遺体は、一体ごとに納棺し火葬に付されますので、他のご遺骨が混ざる ことは絶対に起こりません。どうかご安心ください。