電子顕微鏡室
総合解剖センター電子顕微鏡室は、2007年より運用を開始しました。透過型電子顕微鏡2台、走査型電子顕微鏡1台および集束イオンビーム走査型電子顕微鏡1台を有しており、電子顕微鏡標本作製および電子顕微鏡観察に関する研究教育技術支援を行っています。
現在は、学内外から、医学系の試料に限らず、昆虫、植物や細菌など多種多様な生物試料の他、金属・高分子など素材系のサンプルの解析も受け付けております。
電子顕微鏡は、光学顕微鏡では困難な非常に高い空間分解能での観察が可能な一方、基本的には形態観察に特化している上、観察できる範囲が狭い、生の状態の観察ができない、特定の分子の分布などを調べる手法との相性が悪い等、様々な制限もあります。しかし、近年の装置(主にSEM)の性能の向上、新たな試料作製法や解析ソフトの開発によって、広範囲観察や分子マーカーとの相関、volumeデータなどの大量の画像データの取得が可能となり、これまで電顕では難しかった網羅的な観察や統計的な解析もできるようになってきました。当電子顕微鏡室では、ベーシックな解析法に加え、積極的に新しい手法も導入しており、現在行なっていない解析についてもご相談に乗ります。
当センターで実施している支援活動への質問や希望する解析等、お気軽にご相談ください。