作業優先度について
作業優先度のちがいについて教えてください
- 通常作業:検体の受付順に作業を実施します。
優先作業:可能な範囲で優先的に作業を実施します。
通常作業で依頼した際の、作業期間の目安を教えてください
- 作業工程によって期間が変動します。下記の表をご参照いただき、作業期間を概算してください。
なお、受託内容や受託状況等によって作業期間は前後いたします。あらかじめご了承ください。
【優先作業の場合】
液浸標本 提出 |
ブロック 提出 |
未染標本 提出 |
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ブロック作製のみ 3 運営日 |
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未染標本作製 6 運営日 |
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HE染色 7 運営日 |
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特殊染色 9 運営日 |
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免疫染色 15 運営日 |
※ 利用状況や休日との兼ね合いで前後することがあります。
期日までに結果が欲しいのですが
- 期日が迫っているご依頼の場合、優先作業対応であっても期日に間に合わない可能性があります。
お急ぎの際は事前にお問い合わせください。
また、できるだけ日程に余裕を持ってご依頼くださいますようお願いいたします。
検体提出について
固定液は何を使用すればいいですか?
- 通常は10%中性緩衝ホルマリンをご使用ください。
免疫染色で抗体を持ち込まれる場合は、抗体のデータシートに記載された固定液をご使用ください。
固定液には何日くらい浸漬すればいいですか?
- 固定液の種類によって異なります。
4%PFAの場合、固定時間は24時間以上で、48時間を超えないようにしてください。
48時間を超える場合は、4℃での保管をお願い致します。
未固定検体の凍結標本をお願いしたいのですが
- 自家融解防止の為、摘出後すぐに凍結ブロックを作製してください。
当施設では、未固定検体の凍結ブロック作製は請け負っておりません。
また、検体安全確認書の提出をお願い致します。
固定済み検体の凍結ブロック作製をお願いしたいのですが
薄切について
未染色切片スライド標本の保管について教えてください。
染色
特殊染色の染色結果(色)が、想定していたものと異なるのですが
- 一部の特殊染色では、文献により使用する色素が異なる場合があります。
例:エラスチカ・マッソン染色の膠原線維 → 当施設:青 他施設:緑
色調の指定がある場合はお申し出ください。
以前に依頼した時と染色結果が異なるのですが
- 染色結果が変わらないよう精度管理に努めておりますが、染色時の室温や湿度、水道水の温度などで染色強度が変化することも少なくありません。
比較検討される際は、可能な限りまとめてご依頼いただけますと幸甚です。
免疫染色の条件検討について教えてください。
- 使用する抗体の倍率(濃度)、賦活化方法、発色時間などの条件を確立します。
上記の条件は、メーカーやロットによって異なることもありますので、新規に購入した抗体では条件検討を実施することをお勧めします。
条件検討ではポジティブコントロールが必要になります。
免疫染色のネガティブコントロールについて教えてください。
撮影・解析
蛍光顕微鏡で観察できる波長を教えてください。
WSI(Virtualスライド化)依頼時に必要なストレージ容量を教えてください。
- 1スライドガラス当たり1GB程度をご準備ください。
実際の容量はスライドガラス上の組織サイズによって増減します。
京大病院診療用ブロックの利用
B票の標本番号一覧について、記載方法を教えてください。
- B票の標本番号一覧は、別表を作成して頂いて添付して頂いても構いません。検体の取り違え防止のため、「標本番号」「枝番号」「患者姓」は必ず記載してください。
可能な限り1ブロック(標本)ごとに1行記載して下さい。また、作業の都合上年代順(標本番号順)に並べ替えて頂きますようお願い致します。
*枝番号をまとめて書くのはご遠慮ください。 *患者毎に並べ替えての記載はご遠慮ください。
依頼したスライド枚数分の組織が残っていないと言われました。
- 検体採取時の組織が元々小さかったり、診断や様々な研究に利用されたことからブロック内の
残組織量が少ないことがあります。
薄切できる範囲で標本が必要なのか または 規定数量の標本が作製できないなら必要ないのか
をご確認頂き、その旨をご返信ください。